ＡＴＰと高エネルギーリン酸結合

アデノシンとリン酸の結合は普通の結合で、特別ではない。
リン酸とリン酸の結合は、特別にエネルギーが大きい結合なので、「高エネルギーリン酸結合」と呼ばれている。

これは、この「高エネルギーリン酸結合」を切り離すと、大きなエネルギーが解放されるということ、逆にこの「高エネルギーリン酸結合」を作るのに大きなエネルギーが必要であることを意味します。

ちなみにアデノシンにリン酸が2つ結合した物質は、ＡＤＰ（アデノシン2リン酸）といいます。
ＡＴＰから、リン酸が一つ外れれば、ＡＤＰになり、逆にＡＤＰにリン酸を一つ結合させれば、ＡＴＰになります。

ＡＴＰは大きなエネルギーを運ぶのに適した物質です。